新刊発売のお知らせ
本日6月22日、ワニブックスから拙著、「コロナ危機を生き抜くための心のワクチン~全盲弁護士の知恵と言葉」という本が出版されます。
コロナ危機の無料電話相談に寄せられた相談から考えたこと、今こそ必要な法律の知識、絶望に陥らないためのちょっとしたヒントなどを1冊にまとめました。もしもお手に取っていただけましたら幸いです。
ツイッターで本書の内容の一部を4週間毎日配信します。こちらもよろしければご覧ください。
https://twitter.com/jUA6qyWXYqVcwgZ
本書の「おわりに」より
2011年3月14日、東日本大震災の発生から4日目に生まれた長女は、今9歳になり、マスクを着け、うがいと手洗いを励行し、
マンションに隣接した広場で2歳下の弟や友達と遊び回っています。
学校からは、休校の間にやるべき課題が出されていますが、子どもたちは勉強はあまり
やりたがりません。
「今日の勉強は?」と訊くと、「あとで」などと無関心な態度です。
そんなとき、僕はこう言って励ましてやります。
「勉強でも仕事でもそうだけど、やり始めるまでは大変だけど、やり始めると楽しくなるよ。少しでもいいから、とにかくやり始めてごらん」…。
これは、子どもたちに向けた言葉であると同時に、僕自身に言い聞かせる言葉ででもあります。
新型コロナウィルスの発生から、半年が過ぎようとしています。
今、僕たちの前には、答えのない問い(課題)がいくつも突き付けられています。それは容易には、答が出ない問いかもしれません。
でも、僕たちに求められているのは、それらの現実から目を背けず、そらさず、できるところから、まず、ちょっとでもやり始めてみることであるように思います。
自分が信じる道を。
どんなに苦しくても、あきらめないで。
そして、笑顔を忘れないで。 2020年6月、東京の大空を仰ぎ見て 大胡田誠